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渡辺淳一『鈍感力』

昔のベストセラーをいまさら読んでみたシリーズ。

作者は整形外科医かつ小説家・エッセイストとしてもヒットを連発した偉い先生。
映画にもなった『失楽園』という不倫文学は大ブームになり巷を騒がせた。

楽音寺は当時中学生だったけどちゃんと記憶にありますね。
作者自身のスキャンダルも何かと話題になってたし……w


で、本の感想。

「作者の人格がイヤ」。すっごく身も蓋もない言い方だけどそれに尽きる。


内容としては「繊細でナイーブな奴は生き残れない。鈍感力を身に着けろ!」という話なのだが、
作者の論調が説教好きの上司そのもの。

会社で働くサラリーマンには「ストレスに負けるな」とか「鬱になるな」、
恋愛中の男女には「相手の短所に目をつぶれ」とか「別れるな」。

作者自身が身も蓋もなく「それが出来たら苦労しないよ」という指示をしてくる本なのである。

なんかこう……全打席“ホームラン”のサインを出してくる野球の監督、みたいな……。
それが出来たら苦労しないよ!w



昔の人だからしょうがないけど、言い回しや論調が古く、現代のSNSで呟いたら炎上しそうな
ことをバンバン主張してくる所もイヤ。

育児をしている主婦や出産を例に出して「女は痛みに強い=鈍感」とか、
「育児中は恥じらいもなく胸を出して授乳する=鈍感」とか「汚いおむつを替えられる=鈍感」とか。

(あーこの人、育児にまったく関わらない昭和の父親像そのものだなー)
(渡辺淳一、赤ん坊のおむつ替えたことねぇんだろうなー)

と容易に想像させられ、読み進めるたびにゲンナリしてしまったw



全体的に物凄く安易な「女性は強い」「男はダメ」「若者いいこ」「我々オジサンは頭が固い」みたいな
読者に迎合した文章で書いているんだけど、いちいち作者本人の旧態依然とした感覚が見え隠れして、
まっっっっっっっっっっっっったく好きになれなかった。


まぁ、だから、つまり……「作者の人格がイヤ」ということです。はい。
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[ 2019/07/15 19:35 ] 紹介・レビュー 読書 | TB(0) | CM(0)

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