離婚調停中の松原淑美と娘・郁子 (5才) は、新しく住み始めたマンションに不安な気配を感じとっていた。
室内の湿気、天井からの雨漏り、上階の部屋の子供の足音、何度捨てても手元に戻ってくる赤いバックなど、
淑美の前に次々と起る怪奇現象の果てに、愛娘・郁子にも異変が…。
『リング』の鈴木光司×中田秀夫のユニットが、「至高の恐怖」をあなたの脳髄へ送りつける…。
水を題材にした静かな邦画ホラー。なかなか面白い。好き。
びっくり系の描写がほとんどなく純粋なシチュエーションの怖さで戦ってるのが好印象。
主人公は離婚調停中の母親で、娘の親権を得るために職や住居が必要で、
だからアパートの陰気な雰囲気や雨漏り、不誠実な管理人にも我慢しなくちゃいけなくて、
娘が通う幼稚園は信用ならないし、夫は汚い手を使ってくるし……。
と、生きる環境そのものが息苦しく溺れそうになる中で、母と娘が寄り添って生きる描写が切なくて良い。
この作品はホラー映画ではあるけれど、怪現象自体とは別に、そうした生活不安にもまた味があるのだ。
生きる事に付き纏う「ぼんやりとした不安」。
日常生活の中の違和感や不穏さや憤り。理不尽な事件に巻き込まれる恐怖。
結局は、そうしたものに怪物という形を与えて戦うことがホラー映画の本質なのかもしれない。
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