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せ――『千円札』の話

楽音寺の妹は小さい頃、家のあちこちに自分の宝物を隠すクセがある子で、
まるでドングリを森の木のウロに隠すリスみたいに、

読みかけの絵本のあいだとか、
ティッシュ箱の中とか、
靴箱の古い長靴の底とかに、

押し花やら、おはじきやら、スコップやらを隠してたんですよ。

はは、今思うとけっこう可愛いものですねぇ。
大事な大事なお小遣いの千円札を、学習机の時間割の下なんかにそっと挟んでたりね…。


え?なぜ楽音寺がそんなことを知ってるかって?

それは…ちょうどその時、
我ら三兄妹の間で仁義無きトレジャーハント合戦が勃発していたからさ!

ぐははははw バカめ、お兄ちゃんの目をごまかせると思うたか!
この千円札は頂いておくぞー(まさに外道)



世はまさに大海賊時代!だったんですよ。
所詮この世は弱肉強食、だったんです。
どんなに隠されてても、発見した以上は俺のもの!というグローバル☆ジャイアニズム。


兄貴が俺の部屋から読みかけのコロコロコミックを強奪したかと思えば、
俺は妹がソファの下に隠したいろえんぴつ(12色)を華麗にゲットし、
妹は冷蔵庫の奥深くに眠っていた兄ちゃんのブルーシールアイス・チョコ味を残らず貪りつくす!


…筆舌に尽くしがたい骨肉の争いが繰り広げられました。
数々の悲劇がありました。
そして多くの血が流れました…(流れてません)。


まぁ、そんな訳でわりと毎日のように、
「うわぁあん!あの本返してよう」「お兄ちゃんズルい~」「アイスが!俺のアイスがぁっ」みたいな感じで
ドタバタが起こっていたのですが――


ある日、一番泣き虫で弱かったはずの妹があみだした画期的な新戦法によって、大海賊時代は終わりを告げます。

それは『××に隠した宝は私のもの。もしとったら罰金』と書いた書類によって
トレジャーをゲットした我々に逆に負債を負わせる、というもの。

なん…だと……?ってなりましたw
遊戯王で唐突にリバースカードオープン!と宣言された雑魚敵みたいな心境でした。
民事不介入を貫いていた両親も動き出しかねない決定的な法廷戦術…い、妹…おそろしいヤツ!みたいなw


結局、冒頭でお話した千円札には手を出せず、楽音寺も海賊を廃業して15年の月日が流れました。



いま、俺の手の中には一冊のノートがあります。

小学生がよく使う5ミリ方眼のノート。

昔、妹が学校に持っていってたやつで、
表紙には拙い字で“えいごノート らくおんじ おふとん”って書いてて(※仮名です)、
俺が実家を出るときに「なんか適当に空いてるらくがき用紙欲しいな」っていって貰ってきたノートです。


最近、なにげなくノートを開けたら、出てきましたよ。


「せん円はじかんわりの下 ××にい(兄貴)と ○○にい(俺) ぜったいとるな

 とったら三ぜんえんくれる ばっきん」


むらさき色の色鉛筆で描かれた、15年前の思い出がつまった宝物が…!w


「くれる」を横線で消したのは、“え、お前が俺に三千円くれるのー?w”とか揚げ足をとられないためだよな。

なんか切ない工夫だが、
お兄ちゃんには分かるぞ、妹よ(TДT)
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[ 2012/10/07 15:22 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(2)

す――『好きな人』の話


どうもこんにちは! 恥ずかしながら本日は、楽音寺の初恋の話などをお聞き下さいw


楽音寺は小学4年生くらいで既に45kgオーバーのでぶぽっちゃり君でした。

運動会の徒競走で俺にバトンが渡れば皆の顔から希望が消えうせ、

落とした筆箱を拾おうとすれば短パンのケツがやぶれ、

教室までの階段をのぼれば膝が悲鳴をあげ、

たっぷり湯をはった風呂に入ろうものなら浴室中がノアの箱舟みたいになりました。


おまけに喘息もちで常に息は荒いし、
アトピーがひどいときには全身長袖のジャージで、ただでさえ熱い体温がさらに熱くなるという、

なんというかもう横幅×体温×汗=迷惑みたいなデブの法則を体現してるような少年でした…。


ま、でもそれなりに友達はいて、
(俺の人生、なぜか各時代ごとに常にマニアックな友人が2,3人はできるのですw)

ガキ大将にいじめられたり何だりはしましたけれど、けっこう楽しく小学校生活を謳歌していたんですよ。



で、そんな小学校4年ごろのお話。



同じクラスに、Tちゃんという女の子がおりました。

野暮ったいメガネ。
外界を拒絶するカーテンのような黒い髪。

顔は…えーと、

『ヤマトナデシコ七変化』の中原スナコちゃんを、
『巨人の星』の左門豊作へとモーフィングさせてる途中、みたいな顔ですよ。

少女マンガとスポ魂マンガの奇跡のコラボです。
…これ以上いうと悪口になっちゃうから外見描写はこの辺で止めときましょうか(遅



彼女の趣味はタロット占いで、よく隣の席の俺のことも占ってくれました。

とはいってもTちゃんは意地が悪いので、いつも

『あんたは×日生まれの牡羊座だから身体が弱い。じきに死ぬ
とか、
『宿題を忘れる子には天罰がくだる。そのうち死ぬ

とかって結果ばかり。

まぁその、ぶっちゃけて言うとTちゃんは外見も性格もそんなだから、
男子からも女子からも微妙に引かれてたんですよね。

俺はあまり気にしないで話しかけて、しょっちゅう死ぬ死ぬ言われていました。

いやぁ、当時から楽音寺のドMの片鱗は見えていたという事でしょうかね。はっはっはw



で、すごくベタな話で恥ずかしいんですけど、
俺がガキ大将にいじめられていた時に、その子が「やめなよ」って言ってくれた事があるんですよ。

惚れたきっかけはそれなんです。

その声はすごく小さくて、俺の周りを囲んでいたいじめっ子にも、
他のクラスの小学生達にも…結局は誰にも届いていなかったんですけど。


でも、も~の~す~っごく嬉しかったんですよ!!

小学4年生だった楽音寺は、子豚のようだった楽音寺は、一瞬で彼女を好きになりましたよ!

もう彼女の中に左門豊作の面影はありません。
どこからどうみても100パーセント女神でした。


チャイムが鳴って、午後の授業も全部終えてしまうと、学校という場所はそれで“さようなら”になります。

たった今まで行われてたいじめも、何となくそれで終わりになって、
いじめっこも俺も皆ふつうに、普通の子供の顔で帰っていきます。

今思うとちょっと不思議な場所ですよね。
どんな関係性も、チャイムが鳴ったらさようなら、なんですよ。あそこは。


だけどその日は、俺はもうお礼が言いたくて言いたくて、
あと「俺、ちょう格好悪くてごめ~~~ん!」って何故か謝りたくて、
帰りの会が終わって皆がいなくなるまで待ってから、Tちゃんの席に行きました。


同じように残っていたTちゃんはちらっとこっちを見て、無言でタロットを切っていました。

(ここからちょっと記憶あいまいです)

たぶん俺はいろいろ喋りまくったはずなんですけど、
Tちゃんは返事、しなかったと思います。


でも、最後に、いつもみたいに占ってくれて、その結果が、
『…そのうちいいことある。』
だったことだけは、いつまで経っても忘れられないですねー…。


なんかこう、小学生の女子なりに、不器用に慰めてくれようとしてる感じがあってね。

楽音寺はTちゃんのこと、
すげー好きでしたよ。

ヘタしたら今でも好きですよ。ええ。



おーいTちゃーん、俺、あいかわらずだけど、とりあえずまだ生きてるよー! by楽音寺。

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[ 2012/10/01 20:59 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(7)

し――『シスタープリンセス』の話

※最初に言っておきますが恋愛ゲーム『シスタープリンセス』およびそのファンの方をdisる内容ですごめんなさい。
楽音寺はこの作品をプレイしたこともなければ詳しいわけでもないので妄言として聞き流して頂ければ…。

二年ほど前の日記より抜粋。


8月1日、シスプリとかいうギャルゲの動画を見た。

         ____
       /   u \
      /  /    \\    !?
    /  し (○)  (○) \
    | ∪    (__人__)  J |   なにこれ…気が狂っとる…
     \  u   `⌒´   /


全員、宗教の勧誘にしか見えないくらい序盤から不自然にデレてくる。
最初からクライマックスすぎて後の展望がまったく見えない。
なんなの?ここから一波乱あるの?主人公がガンバって何かをする余地がゼロにみえるんだけど、どうなの?

…ゲームだから波乱なんていらない、ただ楽しいだけでいいじゃん、という意見もあるだろうけど。

でも最初から好感度MAXの女の子がウジャウジャいて、
主人公が何をしても軽蔑されなくて、傷つかなくて、受身でよくて、
ただ適当に場所を選んで女の子とランダムエンカウントするだけのゲーム(?)を
長時間楽しめるってのはもうおかしいよ!

王様になって楽しいのか?
旅人からスタートして市民になって店を開いて…と昇格していく方が面白いんじゃないか?

なんかある種のオタさんには「ゲームを楽しくするための障害」「痛み」「罰」すら避ける心の弱さを感じる。




むしろ「全員デレデレからどこまで好感度を下げられるか」ってゲームしてぇよなw

年の離れた妹が「おにーさま一緒にかえろっ☆」。画面に現れる「いいよ」と「一人で帰れ」の選択肢。
みごと正解ルートである後者を選ぶと、さらに「てゆーかお前 このあいだ貸した20円はやく返せよ」と
主人公の器の小ささを見せつける追撃コンボが発動する。

黒髪ロングのお嬢様との朝の挨拶は「その髪型ウゼェ!ワカメでも乗せたほうがマシ!一択

体育のあとの休み時間、ボーイッシュな幼馴染みからの「あのさ主人公、じ、じつはゆーえんちのチケットが二人分余っててさ…」という誘い受けに対して全力で「お父さんと行けば?」を選ぶ。

休日、誰と連絡とろうか悩むヒマすら与えず「僕はお前ら全員キライだから」と勝手にメール一斉送信する主人公。

次々にへし折られるフラグ。
めきめき下がる好感度。
…しかし、しかしですよ皆さん!

こんなヒドい目にあってもなお、そのギャルゲの女の子たちがめげずに話しかけてくれたとしたらどうですか!

年の離れた妹は小さな手におこづかいを乗せてそっと差し出し「20えん、もってきたよ」と微笑みます。
黒髪お嬢様は「主人公君のいじわる…」とクスンクスン泣いて、しかし翌日なんと髪をおさげにしてきます!
幼馴染みは主人公にビンタして逃げ、体育館裏で「バカッ…お前なんか…でも…好きっ!」と諦めきれないご様子です!

ほら、こっちの方が断然萌えるじゃないかー!

もしこんなゲームが本当にあったら<君の笑顔曇らせ隊>を結成して好きなヒロインを一日中追いかけ回したいですねぇ!

波乱?どんでん返し?そんなのいらねぇぇ!

ただ好きな女の子とランダムエンカウントするだけでぜんぜんイイです!誰か作って!はやく!




結論:嫌われない前提で楽しむのも、報われない前提で楽しむのも、どちらも歪んだ精神性w
   この時はシスプリ批判したけどよく考えたらただの性癖の違いでした。スミマセン。 にほんブログ村 イラストブログ イラスト練習へ
[ 2012/08/29 21:26 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

さ――『最近のラノベタイトルとブログの記事名』の話

ラノベのタイトルにも流行り廃りがありまして、思い出すとなかなか面白いものです。

かなり初期のラノベは、すごく簡素な…というか渋い題が多かったようで、
(例えば「妖怪狩り」とか「風の大陸」とか←適当)ファンタジックではあるものの描写もまだ漫画的ではなく、
どちらかと言えば劇画的な…時代劇とか紙芝居の冒険活劇っぽいものが主流だったようです。
山田風太郎とかの系譜でしょうか。

しかし俺が読んでいた黎明期の頃にはもうちょっとおちゃらけた感じになり、
“魔術師○○の冒険”みたいな「職業+名前のナントカ」「二つ名+名前+冒険記」ってのが多くなってきます。
『<卵王子>カイルロッドの苦難』とか『ゴクドーくん漫遊記』とか『魔術師オーフェンはぐれ旅』とか。

水野良さんや深沢美潮さんやあかほりさとるさん(笑)が頑張っていた頃ですね。
爆れつハンターには大変お世話になりました


それからしばらくライトノベルからは手を引いていたので間がぽっかりとミッシングリンクってるのですが、
上遠野浩平さん『ブギーポップは笑わない』の登場や、これは他メディアですが『新世紀エヴァンゲリオン』の
影響などがあって、ライトノベルにも海外SFのようなオシャレな題が増えてきたように思います。

特に『○○は~ない』という否定形で終わる文章タイトルはつい数年前まで流行りっぱなしでしたね。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』とか『ささみさん@がんばらない』とか(最近じゃん)。


ちょっと流行り廃りとは関係ないですが『!』で終わるタイトルも常に一定数あります。
『スレイヤーズ!』が俺には印象深いですが新しめの物なら『バッカーノ!』『デュラララ!!』とか。

そして長い文章系タイトルの対立候補として強い勢力を保っているのは“二語ほどの英単語の組み合わせタイトル”。
俺が大好きな高畑京一郎作品で言うと『クリス・クロス混沌の魔王』『ダブル・キャスト』『タイムリープ』。
長い単語や三語の物も。『レジンキャストミルク』『ヤングガン・カルナバル』、
森博嗣『スカイ・クロラ』『フリッタ・リンツ・フライ』『ナ・バ・テア』など。


いかんいかん、脱線が過ぎましたねw
楽音寺おじさんちょっと楽しくなってまいりましたw

まぁしばらくはラノベ全盛期といった感じで、時代で一くくりにできない程の作品数とバリエーションがあった訳です。

「職業+名前のナントカ」スタイルが復興したりしてね。

でも昔と違って、職業のところに入るのが『魔術師』『~の戦士』じゃなく、
『骨董品』『死神』『郵便配達人』などになっているのがちょっとした変化ですかね。
ポエミィで叙情的なオムニバス形式のラノベが増えた感がありますが『キノの旅』の影響でしょうか。

この流れはさらにもうちょっと変化して「(女性フルネーム)のほにゃらら学」というパターンが猛威を振るいます。
ほにゃらら学、の部分は例えば“帝王学”だったり“数秘術”だったりして、“ゲマトリア”とか読んだり…w
フルネームは大体4+3音くらいで『スメラギハルカのサイコロジー』(適当)みたいに語呂を良くしてあるのが殆どですね。


さぁ、00年代の後半に差し掛かったところで、そろそろアレのお出ましですよ。
――そう、空前のブームとなったひらがなカタカナ四文字タイトルです!w
アニメ『らき☆すた』の仕業なんでしょうか?おじさんはよく知りませんが
ラノベ界隈の棚を幼稚園児っぽい雰囲気で埋め尽くすお祭り騒ぎがこの辺りで巻き起こりました。

『いぬかみっ!』『レギオン』『アキカン!』『ぷいぷい!』『かむなぎ』『ムシウタ』『れでぃ×ばと!』『殺×愛――きるらぶ』『とらドラ!』『シゴフミ』『まぶらほ』『かのこん』『えむえむっ』『だめあね』『アリソン』『ねくろま。』……。

もうお腹いっぱいです。

ちなみにワタクシほとんど読んでないのでもしかしたらアニメとか正式名称じゃないものも含まれてるかもしれませんがご了承下さい。
「『アリソン』は別にブームに乗ってつけた題じゃないだろ!」的なご意見もあるでしょうが許して欲しいです。
おじさんにはもう見分けがつかないのです…w


さて。
四文字ラッシュの時代を乗り越えたら、やっとこの記事名にあるような
“VIPのスレタイみたいなタイトル”のラノベが流行りだします。今現在が全盛期ですね。

この手のタイトルの特徴は「見栄えを気にせず、とにかく概要とシチュエーションを伝える」ことにあります。

俺の妹がナントカカントカで修羅場がどうのこうの~とか。
コミュ障の僕が異世界でホニャララに選ばれてうんぬん~とか。

とにかく本を手にとらせたもん勝ち、という開き直りが感じられて、個人的にはわりと好きですw

俗世のエンターテイメントはこうでなくちゃ。


これはブログの記事名にも言えますね。
小説やポエムの記事ならともかく、問題提起したいときや持論を述べたいときは、
思わずクリックしてしまうような一番重要な主張をぬきだしてタイトルにすると集客力が出ると聞きます。

日記みたいな文でも、「帰宅しました」とか「今日のゴハンv」みたいなタイトルよりは
一瞬「え?」と思わせるようなタイトルをつけると良いとか。

「せっかく買った健康器具がねこ様によって占領されていた件(画像アリ)」とか、
「サボテンが枯れそうなのでラブ注入したらやっぱり枯れた」とか、

「す、炊飯器から謎のガサガサ音が…怖くてあけられません><」とか…あ、これはクリックしたくないですけど


まぁとにかく、昨今のラノベタイトルはおかしいと言われがちではありますが、
「見栄えを気にせず、とにかく概要とシチュエーションを伝える」ことはとてもとても大事なのです。

たとえ何と言われようと創作はインパクト勝負の戦場です。
寝ても醒めてもキヲテラエ。
そういう俗物根性、興味本位、見世物小屋みたいなエンタメ精神を、俺は忘れないようにしていきたいですね。
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[ 2012/08/25 23:26 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

こ――『怖い話』の話

“ものスゴく印象に残っている怖い絵”なら、
ホラー映画『チャイルドプレイ』のパッケージの人形の顔とか、
ゴヤ『我が子を食らうサトゥルヌス』のあの狂気に満ちた陰惨な表情とか、
立島夕子『あたしはもうお嫁にいけません』というビックリ系フラッシュもビックリな超コワい真っ赤な女性の絵などが、
容易に思い浮かぶのですが(w、

怖い話…となると沢山ありすぎてなかなか選べません。

我が文学人生の師にしてトラウマメーカー筒井康隆の作品はあらすじでヤバいレベルの話ばっかだし、
田中啓文はもっとヒドいし…S・キングも怖いし…ううむ…。

と、つらつら考えていて、ハタと思い浮かんだとある作家の名前。

小泉八雲。
ラフカディオ・ハーンの名でも有名な外国の日本研究家です。かなり昔の人です。
怪異譚の蒐集家でもあります。

『むじな』という、のっぺらぼうを題材にした話などは皆さんも聞いたことがあるでしょう。
あれです、「お客さん、それはこんな顔じゃなかったかい」と言って蕎麦屋が何も無いつるりとした顔を見せるやつ。

いやぁ、あれも随分メジャーな怪談ではあるんですが実際に作品を読むと語り口のうまさに驚きますよぉ~。

のっぺらぼうが再度登場するクライマックスのあと、
主人公の驚きや悲鳴といったリアクションがおこるその一瞬前で終わるんです。

ただ蕎麦屋の灯りがふっと消えて、そこで終わり。

心臓がひきつって、息を呑んで、悲鳴がノドまで出かかったその瞬間までしか描かれていません。
これが怖いんですよ。否応なく“この後”を想像しちゃって。

目と鼻の先すらみえない暗闇に包まれた街道で、ひとりパニックに襲われる主人公…。

闇の向こうに怪異はまだいるのか?いないのか?
『のっぺらぼう』は本当に現れたのか?
この話のタイトルはなぜ『のっぺらぼう』じゃなくて『むじな』なのか?
実はすべてが狸の幻術だったんじゃないか、悪ふざけだったんじゃないか、男は無事なんじゃないか…?
答えが欲しい…だけどすべての記述はここで終わっている…。

という、そんな小説です。


その小泉八雲の小説に『茶碗の中』という物がありまして、俺の生涯ではその作品が一番怖かったです。
話の途中でとんでもないことが起こるんです。
詳しくはWikiを見たほうが良いと思います。

“読者の意表を突く”“ゆさぶる”“否応なく結末を想像させる”というのがホラーの本質だとすると、
なるほど、こういう変化球って物凄く効くんだなぁ、と…。

ううん、なんかうまく纏められないし伝えきれてないけどもう眠いので記事を終わりますw
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[ 2012/08/18 20:52 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

け――『ケンカ』の話

殴り合い、とっくみあいのケンカなんて最後にしたのは小学生の頃でしょうか。
生涯で3回くらいしかやったことないんですよ。
(兄弟喧嘩および空手道場での組み手を含めるなら別ですが、まぁ大体は)

小学校で流行っていた、東西軍に分かれてただ大喧嘩するという“戦争ごっこ”なる遊びで、
敵将のM君に真空跳び膝蹴りをお見舞いしようとしてスッ転び、逆にホウキでしばかれたのが1回。

プール授業のときK君のメガネが白く曇っていたことが妙にツボに嵌り爆笑。
メガネを強奪し「あはははは何も見えーんw」って笑う俺と「か、返せよ!返せよう!」ってふらふら追いかけるK君。
結局、わるふざけのあまり普段温厚なK君を怒らせちゃってプールに突き落とされたのが2回目。


…あれ?なんかこうして思い返してみるとケンカではないですね…w
俺が友達にちょっかいを出し、正当防衛で反撃されてるだけな気がします。
まぁいいです。時効です。
次が本題ですし。


ガキ大将グループvs俺とK君とT君チームという大喧嘩があったんですよ。

理由はもう忘れたんですけど確かけっこうガチで、両者憎しみを胸に抱いての戦いでした。
子供なりに譲れない何かがあっての、避けられない闘争でした。

戦場は友達の家の庭。
1対1で、出場者以外はブロック塀の上で観戦というルール。

にらみ合う両者の背後で、裏方(妹)が檻っぽい折りたたみ式の正門をがらがら閉めていき、
ガシャン!が鳴ったらゴングです。

先鋒のT君は“身体がデカいのが唯一の取り柄なのに泣き虫”というあまりケンカに向いてない性格で、
敵先鋒の“身体は小さいのに妙に強気でコワい”狂犬みたいな奴にあっさり腕を噛まれて負けてしまいました。

副将は俺。
当時すでに60kg近い喘息デブで、得意技は相手の目をにらみながらスネを蹴るという大変姑息なフェイント攻撃。
敵は俺より頭ふたつデカく、ひょろく、手足が長く、まるでフリッカースタイルのボクサー間柴
はじめの一歩』ファンなら分かりますよね。ああいう雰囲気を持った奴でした。

(スネだ…スネを蹴るんだ…!)
恐れにとらわれて、もはや祈りのように繰り返す俺。
だらんと手を脱力させる虚ろな目の間柴

負けるわけにはいきませんでした。
なぜなら、後に控えているのが穏やかメガネのK君と見るからに強そうなジャイアン風味のガキ大将だったからです。

K君の穏やかっぷりと言ったらそれはもう親・父兄・教師にいたるまで有名で、
「道路で亡くなった猫を供養してあげてるのを見た」
「マジ天使」「凪」「彼はきっと前世は羊。もしくは牧草」
「K君に近づいたらしゃっくりが止まった」などと噂される無風地帯的少年なのです。

そんなK君がガキ大将の前に立ったとてバイソンの群れvsとうふ(絹)と同程度の勝率しか期待できないでしょう。

(ぼ…ぼくが勝たなくっちゃ××小学校4-Cの男子に未来はないんだ!)
みたいな義務感を背負って、俺は友達んちの庭の玉砂利を蹴って駆け出しました。…敵のほうへ!

間柴はちょっとたじろいで、でもすぐに同い年とは思えないほど大きな長い腕を振り上げます。
俺は憎き敵のスネしか見ていません。もはやフェイントではありません。
それは祈りでした。
どうか神様!ただ一撃だけ、ぼくにチャンスを下さい――!


えっと。

はい、負けました。

なんか小説風に盛り上げてしまいましたけど普通に上からベシャーって押さえつけられて惨敗です。
超イタかったし地面に鼻がぶつかってツーンてしたのでえぐえぐ泣きました。
あの時のワタクシびっくりするほど情けなかったです。

まぁそんな訳で、俺の生涯3回あったケンカの思い出は、みんな見事に負け戦でしたとさ。ちゃんちゃん。


え?そのケンカの大将戦はどうなったかって?

途中でメガネを弾き飛ばされたK君が鬼神のごとく真っ赤な顔でブチ切れてガキ大将を檻の外の道路まで投げ飛ばし、
どこまでもどこまでも追いかけていったあげく降参させて勝利を収めましたよ。

例えるなら出来杉くんがジャイアンにアルゼンチン・バックブリーカーを掛けているような
非現実的なその光景に、他の4名+妹は恐れ慄いておりました。
あんなキレた人は15年以上たった今でも見たことないです。

結論。メガネの人にとってメガネとは逆鱗に触れる怒りのスイッチ。さわるなキケン。 にほんブログ村 イラストブログ イラスト練習へ
[ 2012/08/17 21:39 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

く――『口調』の話

皆さんは自分を呼ぶときになんという風に呼んでいますか?
俺ですか?僕ですか?私?自分?名前そのまま?我?ミー?我輩?それがし?おいどん?
もしやですか?やんごとなき生まれの方ですか?どこかの王族ですか?朕は国家なりですか?

とまぁベタなボケをかましてはみたものの、俺自身はとてもスタンダードな一人称『俺』を使っています。

(このブログではよく楽音寺おじさんとも言ってますが、
あれは水木しげる先生の一人称が「水木さん」なのと一緒だと思って頂きたいです)

でも、中学生までは『僕』でした。

俺はどうも昔からあんまり男らしくないというか、声も高いし髭も生えないしで
若干のコンプレックスがあったので、ある時期から意識的に『僕』から『俺』に変えてみたんですよ。

で、そのある時期っていつだっけなー、何の契機で変えたんだっけなー、と思い返してみると、
それがちょうど兄貴が大学へ進学して実家からいなくなった中学二年生の頃だったんですね。

ムダに豪快な我が親父殿は単身赴任で離れて暮らしているし。
頼れる兄貴は遠くへ行ってしまうし。
飼い犬のレキ(♂)は子猫とスズメにおびえるぐらいの乙女ハートの持ち主でしたし

最大で5人暮らしだった我が家には、その時期から男が俺ひとりになってしまったんです。

多分ね、その辺でこう…「俺がしっかり家を護らなきゃ」的な意識が芽生えたんじゃないかなー、と。
はじめて男の責任を意識した瞬間だったんじゃないかと。
『僕』から『俺』に変わるナニカがあったんじゃないかと。


未だに俺は少年みたいに声が高いままですし、いっこうに髭が生える気配はありません。
でも、そういう精神的な成長はこんな俺にもきちんとあって、
「子供の頃の僕」と
「中学生の頃の、まだ慣れない一人称を背伸びして使っていた“おれ”」と
「社会人になって酒も遊びも覚えてやさぐれた今の俺」と…

みんな全然違う自分なんだろうなぁ…と思う今日この頃でした。

きっと明日も違う俺。
それで良いんです。
いつか老いて隠居して、自分の事を「わし」とか呼ぶになっても、それはそれで楽しんでいけば良いんですよ。


という訳で48の話の8番め『く――『口調』の話』でした。
あと40話かー。
結構ノってきましたし、ふふふ、このままスムーズに行けちゃいそうですねー。

あ。『ゐ』や『ゑ』の話を考えるのが超大変そうなことに今気付きましたけど…
ええい、任せたぞ未来の俺!w
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[ 2012/08/11 21:47 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

き――『喜怒哀楽』の話

まず余談。
社会に出て最初に思ったのは「世間の人はよく怒るなぁ」という事。
みんな総エネルギーが10くらいあるんです。
で、普段から楽しい4、怒り3、悲しい1、楽ちん2とかそういう配分になってるんですね。

(俺は昔から自分以外の人はみんな怒りっぽく見えるので、この感覚ちょっとアテにならないんですがw)

つまり、とってもエネルギーに富んでいて“感情豊か”なんですよ。
よく笑い、よく怒り、よく泣き、よく眠る。

(あ、中には総エネルギー6で怒り5みたいな“ぎゃんぎゃん吼えたいだけの人”もいますけど、
そっちは感情豊かとは思いませんし羨ましくないです)


次に雑談。
喜・怒・哀・楽の順番って、そのまま心のガソリンメーターって感じしませんか?
左がフル、右がエンプティで。

人間“やる気”や“希望”といった心のガソリンが失せるにつれて、
まず笑わなくなり、
次に怒りもしなくなり、
悲しむことすら忘れ、
しまいには何処にいても安心できなくなる。

逆に、たとえばこの世の理不尽に遭遇し、深いショックを受けて呆然としてる人でも、
時間が経過して心にエネルギーが満ちてくるにつれて、
穏やかな眠りが訪れ、涙を思い出し、怒りがその人に戦う力を与え、最終的には元気に笑えるようになっていく。

その感情がチャージされゆく過程こそ『喜怒哀楽』だと、言って言えないことも無いですよね。


で、本題なんですが…俺は心の総エネルギーが2くらいしかないんで、必然的に【楽】が好きなんですよ。
そう――“喜怒哀楽なら【楽】が好き”という訳です!w

怒ったりすると疲れます。
少ないガソリンで低燃費走行してます。
楽観的だし寝るのが好きだしぐーぐースヤスヤもぐもぐムシャムシャの一生で何の不満もないんです。

ただ、心の器が小さい=強い感情を持てない=激しい喜びも深い絶望もない(byキラヨシカゲ)
なので「レベル7の喜びの感情を味わってみたいなぁ」等と言う願望はあって、それを充足させるのが創作活動。

つまり、このブログです。
いやぁ素晴らしい。見事な着地点でしたねw ちょっとは小噺もうまくなったかな俺?

こうやって自分をゴーインな解釈で考察して満足してスッキリしとけば、常にスヤスヤ眠れるってものですよ。
ふふ。
まぁ今日はこれから夜勤だからそもそも眠れないんですけどね(哀) にほんブログ村 イラストブログ イラスト練習へ
[ 2012/08/06 14:21 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

か――『蚊取り線香』の話

子供の頃はよくばあちゃんちに遊びにいきましたねー。楽しかったですよ!

シーサーが四方を護ってる瓦屋根の平屋。日当たりのいい縁側。
お客様用だけどねこが休んでることが多い離れの小屋。
みかんの木が太陽を反射してキラキラひかってる庭。
これでもかー!ってくらい青い空。白い雲。
南国の果実(主にマンゴー)がもぎ放題(孫限定)なハウスのある畑…。


家に入るとばあちゃんが「今日も来たねぇ。あい、子供たちよー、また大きくなって!」と嬉しそう。

まぁ、これはばあちゃんの口癖みたいなもので、
その言葉通りに大きくなってたら僕ら兄妹は皆ジャイアント馬場もしくはビオランテくらいのサイズですけど。

沖縄のあの世代の人というのは何故か、
『こどもは皆、常にハラペコである』
『大人は彼らに腹いっぱいに食べさせなくてはならない』
『おみやげには落雁とか黒砂糖とか麩菓子をポケットにつめてやるベキである』
と堅く思い込んでいるので、ばあちゃんちに行く度に腹もポケットもパンパンでしたよ。ある意味大きくなりました。

ま、とにかくばあちゃんちには色んなものがありました。
スーファミもバトル鉛筆もゾイドもありませんけど、
かわりに秘密基地(離れ)や、果物や、ゾイドじゃない本物の動物(蛇とかヤギとかマングース)がいました。


…で、その中でも俺の心をがっちり掴んで離さなかったもの。

夏、畳のうえに必ず置いてある魅惑の物体。
深みのあるエメラルドグリーンで、くるくるしてて、細く煙をたなびかせている不思議なオブジェ…。

そう、蚊取り線香です。

沖縄の夏には欠かせない、非常に頼りになる凄腕ヒットマンなアイツですよ。

ありゃ何かのハーブ的なものを煮固めて、燃やし、その煙で害虫を燻しだすという仕組みらしいですね。
大人になった今となっては割りとシンプルな、というか原始的なアイテムだなーとか思うんですが、

子供の頃は、理髪店の店先にあるキャンディみたいなアレ※1や、
近所の山の頂ににょっきりと聳え立ち、くるくる廻っているレーダー的なアレ※2と並んで

3大謎くるくるでしたよ。
まさにミステリーサーくるでした(上手い事いいましたね。ドヤッ)。



※1 静脈・動脈・包帯をあらわす青赤白の回転灯。かつて理髪店で瀉血(しゃけつ)を行っていた名残りです。
※2 八重岳にはマジであるんです。国土交通省那覇航空管制局のレーダーサイト。というか米軍のも…
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[ 2012/08/06 07:33 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

お――『お兄ちゃん』の話

俺には兄と妹がいて、次男の俺はなぜか両方に扱き使われて板ばさみだったりした訳ですけれど(w
それでもたまに兄の存在というものが非常に頼もしく思える時はありました。

「あー、やっぱり兄ちゃんは兄で俺は弟なんだな」って思うような場面。
「敵わないなー」って思う瞬間。


確か3年くらい前だったと思うんですけど、休日の夜遅く、那覇の街中の駐車場で車とめてダベってたら、
ちょっと離れたところでギャル(死語)っぽい女の子が2人、タムロしてたんです。

日焼けして、髪も染めて、大量のアクセで武装してる、沢尻エリカにカレー粉を適量混ぜたような女の子。

どうやら自分たちを乗せてくれる筈だった友達の車が、急に来れなくなったとかで困っている様子。
深夜1時過ぎくらいの話ですよ。

俺はそういう人ってあまり関わったことがなくてニガテだったので
「へー、あの子たち大変そうだねー」って感じで眺めていたんですが、
兄が…こう、すげー自然につかつかとその娘たちに近づいて「どうしたの?」とか話しかけたんですよ。

ナンパとかでは無いです。
兄は穏やかな喋り方に定評があるジェントルマンですし、そもそも兄、彼女いるし。

(えええ、ちょ、兄ちゃんなにしてんの?)って慌てるじゃないですか。
なんか暗くてよく見えないけど、遠くのほうに兄の後姿と、不審がっている沢尻エリカ×2。
しばらくして一緒にこっち歩いてきて車に乗り込んでくる兄と沢尻エリカ×2。

ちょwwwwww君たちwwww初対面wwwwwww兄と喋りはじめて2分半wwwwwww
ダメだよ、そんな簡単に知らない人の車に乗っちゃ。あぶないよ!
と思いましたけど、どうやら兄がその二人を家まで送ると提案した様子。

そして深夜1時に偶然見かけた女の子たちを、2時間かけて家の近くまで送りました。

車中での彼女たちの会話はポツポツとした大人しいもので、
俺が「お、親は心配しないの?」と聞いても「別に」とか言いそうなくらいの低い温度でした。

唯一「親が“北斗の拳”のファンだから飼ってる犬にケンシロウってなまえつけてる」(←方言イントネーション)
って話だけちょっと面白かったですが。その犬まゆげ描きてぇ


二時間後、すっかり俺たちの住んでる場所からも離れた見知らぬ街に到着。
その子たちが「あ、ここでいいです」ってタクシー降りるみたいに言い残して、
夜の闇のむこうに去っていった後。


俺が「…兄ちゃん、あの娘たち結局一回もお礼言わんかったなー」と若干不満げな顔で言うと、
兄は「まぁな」とだけ短く返し、

「腹へったからラーメン食いにいこうぜ!」

っていきなりスゲーいい笑顔で言いました。たぶん歯も光ってたし親指も立ってました。



その瞬間、俺は「うわぁ、兄ちゃんには一生敵わねぇええ」って…ええ、思いましたねw

ラーメンは美味しかったです。俺だけ体重が増えました。兄は相変わらずの普通体型でした。ズルい。

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[ 2012/08/02 02:43 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

え――『絵と小説の違い』の話

俺は19くらいまでずっと絵描き畑の人間で、20くらいから友達に触発されて小説を書き始め、
今は絵:小説が3:7くらいになってるんですけど、もちろんどちらも大好きです。

で、両方やってみて思うこと。


・情報伝達速度が速い(ページを見た瞬間キャラのデザインも背景も置かれている状況もわかる)。
・複雑な動きも表現しやすい(小説で関節技主体のバトルは書きづらいw)。
・小ネタを仕込みやすい(人物がなにげなく食べてるお菓子の名前とか、背景のポスターとか)。
・ギャグがやりやすい(笑いは説明不可なほど面白い。小説はどうしても地の文で“説明”が必要になる)。
・多少強引な描写でも絵のパワーで押し切れる(塔から落ちたあと割と普通に起き上がる、等は小説だと不自然)。


小説
・情報密度が高い(ミステリや歴史物や複雑なゲームの説明に向いている)。
・人物の思想・心理を描くのに適している(漫画はキャラの独白が続くとしつこくなる)。
・地の文によって雰囲気の明暗・硬軟を操れる(絵柄を変えるのは困難だが文体を変えるのは容易)。
・一作読み終わるまでが大変なせいか、読後感がながーく残って心地よい(気がする)。

あと、
・書くために必要な道具が少ない(漫画はサスガに職場では描けない)。
とかねw



総じて、絵は「細かい所まで言及しなくていい」のが強みで、
    小説は「細かい所まで言及できる」のが強み、という気がします。

言葉にするかしないか。
全てを見せるか、見せないか。
その辺の呼吸の違いがこの両メディアの特徴なんでしょうな。



…今回あまりに普通の話だったので
Hマンガと官能小説のどっちが好きかみたいな話でオチをつけようかと思ったんですが、
楽音寺おじさん照れちゃってそれはできませんでした。
ごめんねw
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[ 2012/07/31 11:40 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

う――『ウンコを漏らしてもセーフな場所』の話

あまりにも『う』が思いつかないのでヤケになってきて、いっそ

『烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)の話』
『ウルグアイ人と俺はきっと生涯出会わない の話』
『“迂闊”の闊って字が好きだ!の話』
『ウドンと宇宙と鵜の羽毛の、鬱で虚ろな運命の話』

みたいな、難しいお題にしてやろうかとマゾ的に考えていた楽音寺です。皆様こんばんは。



で、迷走のあげくにこのお題ですよ。大人がマジメに考える内容じゃないですよ。ですよ。
でもここで挫けるわけにもいきませんし、まぁせっかくだから頑張って話をしますね…。

『ウンコを漏らしてもセーフな場所』の話。

まず家の玄関まであと3mくらいの距離、セーフですよね。
いやちょっと待って、引かないで下さい

門には入ってます!
そこはもはや公道ではありません。敷地内です
つまりもう我が家も同然の私有地なのですから、これは断然セーフでしょう。
あるとすれば屋内か屋外かのほんのわずかな違いですよ。


……。

…ええー、なにこの空気…(困惑)。

わかった、わかりました。

じゃあトイレのドアの前
これなら皆さんも納得でしょう。

「惜しくもあと一歩届かずに敗北を喫したが、最後まで精一杯戦った」
という意味ではオリンピックの銀メダル選手と同じですよ。
誉れ高き戦士(ウォリアー)ですよ。
世界中の誰もが、万雷の拍手と、惜しみない賞賛を贈るべき存在なんですよ。

その一歩が届かなかった彼にも、もう悔いは無いはずです。便意も無いです。でちゃったから。


あれ、あれあれ?
も、もしかしてまだご不満ですか?
何だか「そもそも、そんなにウンコを漏らす大人って居なくね?」みたいな顔をなさってる人がいますねぇ。
納得いただけませんか。ううむ、困りました。


…社会人になって二年で二回ウンコを漏らしたRさんって言う方がいるんですけど、
彼が生き証人という事で、どうかひとつ…ご納得いただけませんでしょうか…(泣)w

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[ 2012/07/29 20:48 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

い――『犬』の話


10数年前の話で恐縮なんですが、そのころ我が家で飼っていた犬が大変にバカだったという話をしましょう。
シベリアンハスキーの雑種で、某富士見ファンタジア文庫のドラゴンから『レキ』って命名されてました。

そいつがねぇ、実に困ったヤツでして。
散歩紐をもってくる→ぐるぐる回転しながら嬉ションをもらすという謎パブロフ反応に始まり、

脱走して隣家の家の庭を掘り起こそうとするわ(謝っておきました)、
近所で怖いと有名なオジサンの尻に頭突きをカマすわ(逃げました)、
今帰仁の山奥で遊ばせたら何故かヘチマをくわえて帰ってくるわ…(スタッフがおいしく頂きました)。


3日ほど修学旅行に行って帰ってきた俺をドロボウと勘違いして全力で噛み付いた時などは、
「!! やだ…この肉汁の味…懐かしい…?」みたいなびっくり顔をして俺を見上げたと思うと、
なぜかその場にぺたんとお尻をつけてズリズリ小屋まで後退。

そして微妙にひっこみ付かなくなった感のある吼え声をあげつつも、時々「…クフン?」と疑問系で語りかけてくる始末。

しばらく膠着状態が続いて家に入れなかったので、困った俺がなんども名前を呼ぶと、ようやく
「あっ、ごめんねご主人様、ぼく全てを思い出したよ!」的な芝居とともに目を輝かせて抱きついてきました。
軽くジャイアントスイングしましたけど。


うわーだんだん思い出してきたw

子猫にカリカリの皿を盗られて恐怖に打ち震えたり、
自分の尻尾を“ぴこぴこ動くなにか美味しいもの”だと思って永遠に追いかけたり、
チキンの骨を拾い食いして見事に口内に刺さり、腫れ、しばらくフグっぽい犬になって涙目で暮らしたり。

枚挙にいとまが無い…いやもう、なんか逆に愛おしいほどでしたよw


もう「馬鹿」っていっちゃうと世界中のウマとシカに申し訳ないくらいの低偏差値犬だったんですが、

ある日ですね。
俺の生涯で、たった一度だけ「こいつ…やりおる!」と思ったことがあるんです。


それは「散歩中、妹につきまとっていた野犬をこいつが吼えて追い払ったとき」。

ブラボォー!って叫びましたね。
お前、他人(他犬)とケンカする根性とかあったんだ!しかも家族を守るために戦うなんて!
や、やるじゃないか-!と。

その日は撫でまくりました。
ご飯にささみを追加してあげました。
妹には後に「でも兄は助けてくれなかったよね…」となじられました。
こいつにも軽くジャイアントスイングしときました。


結論。みんな犬と妹には優しくね。 ジャイアントスイング、駄目、ゼッタイ!
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[ 2012/07/28 22:37 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

あ――『荒削り』の話

小説作法の本でも、上手に絵を描く方法!みたいな本でも、だいたいはまず一言目に「量をこなせ」って書いてます。
とにかく100枚描け、とか。
とりあえず一作仕上げろ、とか。

そういう言説は、読む側には“古臭い熱血スポコン漫画的根性論”みたいに受け取られちゃうことも多いですけど

いざ自分が教える側になったら「量をこなせ」としか言いようが無い局面って、結構ある気がします。

細かいノウハウはいくらでもあるんですよ。

絵だったら「すこし手足などの末端をデカく描くとキャラの特徴が強くでるぞ」とか
「背景の地面を傾けると勢いが出るぞ」とか「魚眼レンズ風にゆがめると画面に圧がかかるぞ」とか。

小説だったら「“てにをは”やSVOCを整理すると読み易くなるぞ」「句読点は呼吸のリズムを作るぞ」
「最初の一文と最後の一文をシンクロさせるとオシャレな締めになるぞ」とかね。


だけど、駄目な人の文章や絵を添削するときって、駄目な箇所が数千個くらいあったりするんですよ。ガチで。
一個一個なんてとても教えていられないですよね。

そんな時に、講師側がどうしても言わざるを得ない言葉が「まずはもっと沢山書いてごらん」なわけです。

ごつごつの原石に最初から目の細かいヤスリをかけてもしょうがない。

最初は川の流れに揉まれて、ひたすら荒削りを繰り返すだけでいい。それで十分研磨される…と、そういう感じでしょうか。



最後のピリオドをつけた数が作家としての経験値。

そんな箴言もあるくらいですから、今自分の弱点に悩んでる作家志望の皆さん(いますか?)、

迷いながらでも進みましょう。

空回っても、遠回りでも、いいじゃないですか。作家に定年はありませんしw

なーんて偉そうに語って顔が真っ赤な俺ですが、勿論自分だってがんばっていきますよー!うぉしゃー!やるぞー!




…って、ここまで書いて思ったけど、伊集院光さんの本家『のはなし』と全然違うノリになってしまいました。
これ波乱万丈の爆笑エッセイじゃなくて楽音寺おじさんのいつもの説教じゃないですかー!やだー!

じ、次回はガンバってちゃんとオチのある面白小話をしますから!
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[ 2012/07/27 21:19 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)

ちょいとした企画『48の話』

脳汁でっぱなしトークを話させたら世界一面白いのは深夜ラジオのDJの伊集院光さんですが(断言)、

彼の著作に「のはなし」というエッセイ集があります。

これは“読者から「フリマ」「理科室」「犬」などランダムに送られてくるお題について一話ずつ書く”
という、人生経験や即興力が試される爆笑エッセイなんですよ。
三巻まで発売中なんですよ。
超面白いんですよ!w

おもわず真似したくなるくらいに!(←今回これが言いたくて記事を書きました)


――はい、という訳でこれからしばらく真似をします。
「あ」から「ん」までの48音を頭文字にしたお題で、48個の記事を書いていきましょう。
別に毎日更新ではなく不定期ですが、『~の話』というカテゴリに随時放り込んでいく予定です。

「物書き修行の足しになれば良いなー」くらいの甘いモクロミで後先考えずにやっていきますよ。
もし完遂できなかったら指さして笑って下さいw

では!

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[ 2012/07/25 15:39 ] 雑文 ~の話 | TB(0) | CM(0)